◆この記事について◆
Wi-Fiが届かない部屋にWi-Fi電波を延長する方法をお探しの方向けの記事です。
Wi-Fi中継器「TP-Link RE200」は、amazonでベストセラー商品となっており楽天市場でも2018年間ランキング大賞をとっている商品です。
ですが、すごく安いので本当に問題なく使えるのかしりたい。
そんな皆様に実際に使って検証した結果をお伝えします!
◆では早速まいりましょう~◆
この記事は 特に注釈がない場合は 2021年7月29日時点の情報です。
「TP-Link 中継器 RE200」は機能が盛りだくさん
TP-Link 中継器 RE200は、amazon等ECサイトでは2,000円前後という大変お安い価格で売っていますが、製品の仕様だけみると必要最低限の機能を十分備えています。
・Wi-Fi規格:11ac/n/g/b(※)
→2019年以降のルーターやスマホであればほぼ対応していて適合度が高い
(※)現在だけなら11acで問題ないですが、今後は11axが主流になっていくと思います。
・速度:433Mbps(5GHz) + 300Mbps(2.4Ghz)
→ネットの速度は300Mbps以下のお宅が殆どと思われるので、十分な速度
・デュアルバンド:5GHzと2.4GHzのデュアル帯域で通信できる
→自動経路選択:2つの帯域の混雑していない方に自動で切り替えてくれる
・OneMesh:Wi-Fi親機と中継器のWi-Fi電波の強い方にシームレスに切り替える機能(注)
→1階と2階を移動した時にWi-Fiを自分で切り替えなくて良いので運用が楽チンです?
(注)「OneMesh」対応のtp-linkルーターが必要。対応ルーターについては以下の記事に記載しています。
という感じで、あげればキリがないほど盛りだくさんの機能があります。
価格が安い事で逆に本当に大丈夫か心配になります!
【結論】我が家は使い物になってます♡
2階の子供部屋のWi-Fi電波が弱くてオンライン授業に支障がある為導入しました。
1階のWi-Fi機器と2階の子供部屋は家の中で一番遠い距離にありWi-Fi電波が十分に届いていませんでした。通信状態が悪い時はWi-Fiに接続さえできない時もありました。
仕事柄メッシュWi-FiというものがWi-Fi電波を延長できて非常に好評という話しを聞いていたので、「メッシュWi-Fi」で検索して探したところ、様々なメーカーの機種がでてきたのですが、その中で「TP-Link RE200」が当時3,000円台(2020年4月~5月頃)で「安っすぅ!」という事で私の目を引きました。
メッシュWi-Fi自体はかなり前からありましたが私の記憶では2019年頃は1台3万円くらいしていたので、とても買う気にはなりませんでした。
今みたいにオンラインの必要性も高くなかったですし。
正直3,000円台で「ちゃんと動くのかな~?」と一抹の不安を感じながらも、「3,000円なら失敗してもいいや!」という気持ちで購入しました。
さて本来の目的、子供のオンライン授業については特に問題なく使うことができるようになり一安心です♡
そして約1年経ちますが、何の問題もなく稼動しています。途中でWi-Fi親機(ルーター)も変わりましたが、Wi-Fi規格が今の時点では十分なスペック(11ac対応)だったので気持ちよく繋がりました!
ここからは、2,000円前後という価格の商品がどの程度の性能なのか?そして売りであるデュアルバンドの2.4GHz帯と5GHz帯はどちらが良いのかを検証していきます。
「性能よりも安くても問題なく使えているなら良い!」という方は、以下のバナーに「TP-Link RE200」のamazon商品ページに直接リンク貼ってますので興味ある方はご覧ください。
2.4GHz帯と5GHz帯どっちが速い?
別のページでも書いてますが、普通は近距離なら2.4GHz帯より高い周波数を使っている5GHz帯の方がスピードがでます。ただし距離が離れたり遮蔽物による減衰があると速度低下しますので、2.4GHz帯の方が速い場合もあります。
多分どこの家でも1階と2階のWi-Fi電波を延長するにはコンセントの有無にもよりますが大体階段の上か下あたりに「TP-Link RE200」を設置する事になると思います。
そこから子供部屋までは多少距離があるのと、ドアや壁の遮蔽物もあるので子供には2.4GHz帯で繋いだほうが無難と説明したのですが、「本当はどっちが速いのかなぁ」と思うようになり調べる事にしました。
「速度調査」をしてみたら!?
スピードテストのサイトはいっぱいあります。サイトによってスピードの測定結果はすごく差異が出ます。計測方法が違うのでこれは仕方のない事です。
今回はちょっと辛めの結果をだす「USEN」のサイトで計測します。
※我が家のNETはJCOMです。上り下りは非対称の速度となる仕様です。
1階でWi-Fi親機の計測
まず、Wi-Fi親機のある1階でWi-Fi親機の目の前でWi-Fi親機の電波に接続して2.4GHz帯から計測をしました。
【測定結果_5回の平均値】
ダウンロード38Mbps/アップロード7.2Mbps
続けて5GHz帯にWi-Fiを切り替えて計測。
【測定結果_5回の平均値】
ダウンロード51Mbps/アップロード7.8Mbps
■測定結果コメント■
近距離で遮蔽物がない環境ではやはり5GHz帯の方が速いという結果になりました。
2階でWi-Fi親機の計測
次に2階の子供部屋にあがって、そのままWi-Fi親機に繋いだまま、どの位スピードが落ちるのかを計測。
【測定結果:2.4GHz帯_5回の平均値】
ダウンロード19.4Mbps/アップロード4.4Mbps
【測定結果:5GHz帯_5回の平均値】
ダウンロード4Mbps/アップロード3.5Mbps
■測定結果コメント■
2.4GHz帯が約半分の速度になったのに対し、5GHz帯は10分の1まで遅くなりました。距離が離れて遮蔽物がある環境では5GHz帯の減衰が大きい事が分かります。
2階で「Tp-link re200」経由で計測
そして、いよいよ「Tp-link re200」経由のWi-Fiに切り替えて2.4と5GHz帯を計測。
【測定結果:2.4GHz帯_5回の平均値】
ダウンロード34.4Mbps/アップロード9.4Mbps
【測定結果:5GHz帯_5回の平均値】
ダウンロード20.6Mbps/アップロード3.2Mbps
【結論】測定結果コメント
「Tp-link re200」を経由した2.4GHz帯は1階のWi-Fi親機のすぐ近くで計測したスピードとほぼ変わらない速度がでています。一方5GHz帯は半分以下の速度になっています。
やはり多少距離が離れていてドアや壁の遮蔽物がある場合は2.4GHz帯の方が速いという結果となりました。
子供に説明した内容と合っていて「ホッと」しました。また、「Tp-link re200」は3,000円という低価格ですが性能も全く問題ない結果となりましたので、大満足のお買い物だったという結論です。
良かったです!
さすがamazonでベストセラー商品の事だけはあります♡
ちなみに今回、私が検証した家は木造二階建ての一軒家です。
一階にある「Wi-Fi親機」と二階の階段の上にある「Tplink RE200」の距離は直線で5mくらいです。
二階の床と壁が一つ遮蔽物となっています。そして「Tplink RE200」と子供部屋の子供がいる場所までは5.5mくらいです。その間には木のドアが一枚と壁が少し張り出しているのが遮蔽物となる環境です。
この記事は当初引越しする前に書いたので、どこかに鉄筋コンクリートのマンションという記載があるかもしれませんがお気になさらず(汗)
計測方法
計測の方法は、いつも使っている環境を再現して行いました。家族はLINEをしている、私はYouTubeで音楽♪を流しながら、おじいちゃんはオンライン麻雀?をやっているなどです。
使っている値は同じ場所で5回繰り返し計測した平均値を使っています。
購入前の注意点について
【注】Wi-Fi中継器はWi-Fi親機の電波を延ばすだけです。以下のような別の問題がある場合はWi-Fiの電波だけ延ばしてもネット環境が良くなる訳ではありませんのでご注意くださいね。
①そもそものインターネット回線が遅い。
②「TP-Link RE200」が接続にいく親となるWi-Fi機器(Wi-Fiルーター)の性能が低い
③「TP-Link RE200」に接続するデバイス(PC・スマホ・タブレット等)の性能が低い
「TP-Link RE200」のご利用イメージ
「TP-Link RE200」などのWi-Fi中継器は親となるWi-Fi機器の電波が良好に届いている範囲に設置する必要があります。親Wi-Fiの電波が届くギリギリに設置しても、うまくいきません。
例として、1階にWi-Fi親機があって、電波の弱い部屋が2階子供部屋とします。
この時、電波の弱い2階子供部屋に「TP-Link RE200」を設置しても改善しません。
我が家を例にとると1階のWi-Fi親機と2階の子供部屋は直線距離なら8:mくらいですが、鉄筋コンクリートのマンションなのでWi-Fi電波はほぼ届きません。
ですが、階段の上までは遮蔽物がないのでWi-Fi親機の電波は十分届いています。
そこに「TP-Link RE200」を設置すると子供部屋までは4mくらいとなりドアは木なので問題なく電波が届くようになりました。
遮蔽物(壁や床)の多さと材質(木造・コンクリート)によって電波の届く距離は変わります。同じ2階でも木造であれば、Wi-Fi親機の電波が問題なく届く場合もあります。
「TP-Link RE200」のおすすめポイント
・低価格 2,000円前後で購入できる。(2021年7月29日時点)
・2.4GHz + 5GHz のデュアルバンドモデル
例えると2つの道があり、別々に通る事ができる(渋滞緩和)
・主流の規格11ac(Wi-FI5)対応
2019年現在、ほとんどのルーター、スマートフォン、Wi-Fi接続機器が対応
※その他11n・11a・11g・11bにも対応
※転送速度:433Mbps(11ac)、300Mbps(11n)、54Mbps(11a、11g)、11Mbps(11b)
・LEDの色で良好な電波状態が一目でわかるので設置場所が探し易い
・有線LANポートを使えば無線LAN子機としても使える
・白で曲線の入ったデザインが主張しない
・メッシュWi-Fi(OneMesh)
Wi-Fi親機と中継器が出しているWi-Fi電波の良好な方に自動で切り替えて家中シームレスなWi-Fi環境を提供してくれます。
この機能がない場合、自分で手動で良好なWi-Fi電波に切り替えないといけません。
例えばスマホの場合、Wi-Fiを自動接続にしている方が多いと思います。帰宅するとまず電波が強くでている1階のWi-Fi親機につながります。自分の2階の部屋に上がるとWi-Fi親機の電波は弱くなりますが、届いていれば接続状態を保ってしまう事が多いです。
するとネットが遅くてイラっとします!
「あぁそうか」と気づきWi-Fiの接続を2階の中継器に切り替えると「あら不思議」ネットがスイスイ繋がるようになります。
この面倒臭いWi-Fiの手動切り替えを、メッシュWi-Fi(OneMesh)は自動で繋ぎかえてくれますのでとても使い勝手が良いです。
あと「2.4GHz」「 5GHz」のデュアルバンド接続が良好な帯域を自動で切り替えてくれます。
2階の子供部屋では2.4GHz帯方が速度が速い結果となりましたが、これは平均した場合です。実際にはその時その時で速度が出たり落ちたりするのを体感しています。2.4GHz帯はプリンターやコードレス電話機など多くの機器が使っている帯域なので、干渉が起こりやすいです。
なので、5GHz帯の方が速度がでる時もあるので、メッシュWi-Fiはそれを常に計測して繋ぎかえてくれます。
但しWi-Fi親機(ルーター)がメッシュWi-Fi機能に対応している必要があります。
そしてTplinkのメッシュ機能は「OneMesh」という独自仕様なので、Wi-Fi親機(ルーター)もTplinkの「OneMesh」対応製品にする必要があります。
もしRE200でWi-Fi環境が改善せずテレワークやオンライン授業に支障がでる場合は「OneMesh」対応のWi-Fi親機(ルーター)も検討されると良いです。
以下の記事の目次3-3で「OneMesh」の注意点を書いてます。検討する際は目を通しておく事をおススメ致します。
・通信帯域のメリット、デメリット(再掲)
※5 Hz帯:近距離の通信速度は速いが、障害物に弱い
※2.4 Hz帯:5Hz帯に比べて若干遅いが、遮蔽物に強い。電波干渉が起きやすい。
「OneMesh」対応のWi-Fi親機(ルーター)は自動でシームレスな状態の良いWi-Fi環境を提供します。
(通信技術の進歩は素晴らしい♡)
皆さんのお宅の形状や接続機器の性能で必ずWi-Fi環境が改善するとは言い切れないですが、RE200は機器単体でみると、低価格なのに十分な性能を持ったWi-Fi中継器と言えます!
最後まで読んで下さってありがとうございます♡レポートは以上です。
「おぉ、これなら是非買いたい!」という方は、以下のバナーがamazonの「TP-Link RE200」商品ページに直接リンクしていますので迷うことなく辿りつけます。
この記事では書いていない機能面の説明もありますので、参考になると思います。
3年保障が素敵です♡
その場で使えるクーポンがちょいちょい出てます。販売価格の少し下。表示価格よりお安くなりますのでお見逃しなく?
コメント
TP-Link RE200を経由して、スピードを測定した際、親機の方は5gzそれとも2.4gzのどちらで電波を飛ばしましたでしょうか?
よろしくお願いいたします。
こんばんは、コメントありがとうございます。
返信が遅くなってごめんなさい。
測定は、RE200と親機の接続、RE200とクライアント端末(スマホやパソコン)の接続どちらも、2.4GHzと5GHzをを統一して測っています。
設定を片方の帯域だけにして測定しました。
RE200は、自動で電波の状態の良い帯域に繋ぐ機能がありますが、これは親機とRE200間の制御です。
RE200とクライアント端末間は、クライアント側が勝手に帯域を選んでしまいますので、遠い部屋の場合は、電波の強い2.4GHz帯で繋がる事が多いです。
もし、RE200とクライアント端末の距離が近い場合は、5GHz帯たけを接続設定しておけば、RE200とクライアント端末間は、5GHzだけで接続します。
RE200と親機間も帯域を一つに絞りたければ、接続設定を一つだけにすると出来ますよ!
以上です。