NUROモバイルを契約する前に、必ず確認すべき「スマホの周波数(バンド)」について、元プロ(※)が分かりやすく解説します!(※)元通信会社勤務、NUROモバイルさんではない。
大手キャリアが使っている「周波数には違い」があります。
皆さんがお使いのスマホも「対応している周波数に違い」があります。
その為、スマホの対応周波数を確認しないまま乗り換えを行うと、実は使えなかった!データ通信速度がでない!等の失敗談をよく聞きます。
このようなトラブルにならないように、スマホの対応周波数の確認はどうやったらできるのかお伝えします。
この記事は、2022年3月26日に作成し、更新して掲載している情報です。
金額表記は、特に注釈がない場合「税込」です。
<広告表記について>
「本ページは、アフィリエイトプログラムによる、広告バナー・宣伝・PRなどのプロモーションが含まれています」
サイト運営に必要な費用を広告収入から得ていますので、役に立つ情報だった場合は、ぜひ本サイトから「格安SIMサービス」をお申込みくださいませ(`・ω・´)b
事前の予備知識(最初にお伝えしたい事)
NUROモバイルは、数少ないトリプルキャリア対応の格安SIMサービスです。
トリプルキャリアとは「ドコモ・au・ソフトバンク」の回線(周波数)に対応しているという事です。
残念ながら楽天モバイルは格安SIM事業者向けのサービスを展開していませんので対象外ですが、周波数は、auと同じなのでauが使えるスマホは楽天モバイルの周波数にも対応しています。
※2024年1月時点、2024年5月に一部周波数が追加される予定あり
トリプルキャリア対応の良い点は、好きなキャリア回線が選べる事ですが、ここでこの記事の本題「スマホがキャリアの周波数に対応しているか?」を調べる事が大事な作業となります。
次項でご説明します。
もしスマホの仕様などを調べるのが苦手な方は、今ご利用のキャリア回線と同じキャリア回線をNUROモバイルで選べば、問題なく使える可能性が高いです。
なので、「トリプルキャリア」を活用し、キャリアを変えずに利用する場合は、この記事は読まなくても大丈夫です。
今、ご利用のキャリアと同じキャリアで良い場合は、NUROモバイル公式サイトの「動作確認済み端末」に掲載があればOKです。周波数のことを調べなくて良いのでカンタンです。
「NUROモバイル」公式サイトはココから動作確認済み端末の確認ができます。
本記事執筆時点では、NUROモバイル公式サイトのトップページを少し下にスクロールすると「端末」の項目に「動作確認済み端末」はあります。下の画像がそのイメージです。
もし、レイアウト変更になって上の画像と違う場合は、右上にある「MENU」を開くと「端末」の項目がありますので、そこに「動作確認済み端末」があります。
「NUROモバイル」公式サイトはココから動作確認済み端末の確認ができます。
「トリプルキャリア」対応プランを使い、キャリアを変えずに利用する場合は、この記事は読まなくても大丈夫です。
将来の乗り換えの事まで考えるならば周波数の基本知識として読んでおいても良いかもしれません。今後のスマホの購入の際に見るべきスマホのスペックについても役に立つ事もあると思います。
読んだ方が良いケースは、「NUROモバイル公式サイトの動作確認済み端末に掲載がないスマホを使う場合」や、「楽天モバイルからの乗り換え」、「ドコモ回線のみ対応のNEOプランLiteをドコモ回線ではないキャリア端末を使っている方が使う場合」、「現在ご利用のキャリアと違うキャリアを選んでNUROモバイルを使う場合」などです。
では、次項から本題に入ります。
4Gの大手キャリア対応周波数(バンド)
まず、日本の大手キャリアが使っている周波数をまとめていますので下表をご覧ください。
表の見方は、ドコモを例にとると、6つの周波数に対応している事が判りますが、主要な周波数(黒丸●をつけているところ)は、その内3つです。
この黒丸をつけている主要な3つの周波数(バンド)に、自分のスマホが対応しているかを確認する作業になります。
バンド | 周波数帯 | 使用事業者 | 主要 ドコモ | 主要 au | 主要 SB |
1 | 2GHz帯 | NTTドコモ au ソフトバンク | ● | ● | ● |
3 | 1.7GHz帯 | NTTドコモ au ソフトバンク 楽天 | ● | ● | ● |
8 | 900MHz帯 | ソフトバンク | ● | ||
11 | 1.5GHz帯 | au ソフトバンク | |||
18 | 800MHz帯 | au | ● | ||
19 | 800MHz帯 | NTTドコモ | ● | ||
21 | 1.5GHz帯 | NTTドコモ | |||
26 | 800MHz帯 | au | ● | ||
28 | 700MHz帯 | アジア太平洋共通バンド NTTドコモ au ソフトバンク | |||
41 | 2.5GHz帯 | Wireless City Planning UQ コミュニケーションズ | |||
42 | 3.5GHz帯 | NTTドコモ au ソフトバンク |
対応周波数は多いほうが、場所によっては電波の繋がりは良くなります。
ですが、対応バンドが多いのは、一部のハイエンド機種です。
各キャリアで販売されているスマホでもミドルレンジ以下の機種になると、主要バンドだけ対応しているものも多いので、あまり気にする必要はないでしょう。
スマホの対応周波数(バンド) 確認のステップ
周波数の確認は、以下の3ステップでできます!
STEP1:NUROモバイル公式サイトでの動作確認済み端末の確認
STEP2:自分のスマホの対応周波数の確認
STEP3:自分のスマホがキャリアの使っている主要周波数に対応しているかの確認
それでは、順番に進めて行きます。
STEP1:NUROモバイルの動作確認済み端末の確認
↓↓↓
①以下からNUROモバイルの公式サイトにアクセスし、ページ上部にある「端末情報」→「今のスマホをそのまま使う」→「動作確認済み端末」を開きます。
スマホの画面が小さくて「端末情報」がページ上部に見つけられない場合は、「MENU」をタップすると、同じ項目があります。
「動作確認済み端末」を確認出来たら、「戻るボタン」で戻ってこれます!
②自分のスマホが動作確認済み端末にあるかを確認します。
③動作確認OKの場合は確認終了です。→そのまま使えますが、最後の「まとめ」の一つ前で、「申込みの注意点」を記載していますので、良ければご一読下さい。
④動作確認NGの場合は、対応スマホ購入を検討するか、次のステップに進みます。
↓↓↓
STEP2:自分のスマホの対応周波数を確認する
↓↓↓
自分のスマホを購入した事業者(販売店)のサイトにアクセスし、自分のスマホの対応周波数を確認する。
もし、中古などで自分のスマホの最初の販売店が判らない場合は、以下の記事を参考にすると、ある程度調べる事ができます。是非参照ください。
STEP3:キャリアが使っている主要周波数に対応しているか確認する
↓↓↓
下表で使いたいキャリアの対応周波数を確認し、自分のスマホが対応しているか確認する。
では再掲になりますが、下表↓で使う予定キャリアの主要周波数を確認しましょう。
<4Gバンドの各事業者対応周波数>
バンド | 周波数帯 | 使用事業者 | 主要 ドコモ | 主要 au | 主要 SB |
1 | 2GHz帯 | NTTドコモ au ソフトバンク | ● | ● | ● |
3 | 1.7GHz帯 | NTTドコモ au ソフトバンク 楽天 | ● | ● | ● |
8 | 900MHz帯 | ソフトバンク | ● | ||
11 | 1.5GHz帯 | au ソフトバンク | |||
18 | 800MHz帯 | au | ● | ||
19 | 800MHz帯 | NTTドコモ | ● | ||
21 | 1.5GHz帯 | NTTドコモ | |||
26 | 800MHz帯 | au | ● | ||
28 | 700MHz帯 | アジア太平洋共通バンド NTTドコモ au ソフトバンク | |||
41 | 2.5GHz帯 | Wireless City Planning UQ コミュニケーションズ | |||
42 | 3.5GHz帯 | NTTドコモ au ソフトバンク |
周波数が対応している場合→基本は使えるはずですが、キャリアや格安SIM事業者が確実な動作を保証するものではありません。
使うかどうかは自己責任での判断となります。念のためNUROモバイルに確認もした方が良いかもしれません。
ちなみに筆者は、動作確認済み端末に掲載がなくても、周波数が対応していればSIMを入れて使っていますが、問題なく動いています。
根拠のない勝手な想定ですが、周波数(バンド)が合っていれば、9割かたは問題なく使える想定です。
↓↓↓
周波数が対応していない場合→対応スマホを準備するか、自分のスマホが対応しているキャリア回線を使っている格安SIMサービスを検討しましょう。
以上がSTEP1~3までの対応周波数確認方法となります。
5Gバンドの各事業者対応周波数
5Gも4Gと同じように周波数を確認します。
ただし、現時点で5Gは使えるエリアがせまいので、こだわらない場合は、4Gが対応していれば良しとする手も有りです。
5Gエリアで、5G未対応端末の場合は、4Gで通信できるので、スマホが使えないという事は起きません。
5Gにこだわる方は、ご確認下さい。
バンド | 周波数 | 使用事業者 | 主要 ドコモ | 主要 au | 主要 SB |
n28 (NR) | 700MHz~3.5GHz | NTTドコモ au ソフトバンク | ● | ● | ● |
n77 (Sub6) | 3.7~3.8GHz | au | ● | ||
n77 (Sub6) | 3.8~3.9GHz | 楽天 | |||
n77 (Sub6) | 3.9~4.0GHz | ソフトバンク | ● | ||
n77 (Sub6) | 4.0~4.1GHz | au | ● | ||
n78 (Sub6) | 3.3~3.8GHz | NTTドコモ (3.6~3.7GHz) au | ● | ● | |
n79 (Sub6) | 4.5~4.6GHz | NTTドコモ | ● | ||
n257 (ミリ波) | 27.00GHz~27.40GHz | 楽天 | |||
n257 (ミリ波) | 27.40GHz~27.80GHz | NTTドコモ | |||
n257 (ミリ波) | 27.80GHz~28.20GHz | au | |||
n257 (ミリ波) | 29.10GHz~29.50GHz | ソフトバンク |
3Gバンドの各事業者対応周波数
ドコモを例にとると、今年(2022年)に入って3Gが使えるスマホを1台も発売していません。
2021年でも、2台のみ。
これは、4年後(2026年)の3G停波に向けて、4GLTEと5Gのみを使う対応に変わってきているからです。
auは2022年3月で既に3Gは停波済み。
ソフトバンクは2024年1月に停波予定。
上記の状況から、前述した4GLTEもしくは5Gの周波数(バンド)に対応していれば、3Gの周波数は、あまり気にしなくても良いのですが、念のため記載しておきます。
ドコモ、ソフトバンクで3Gが使える端末をご利用であれば、何かの時に、3Gでつながる場合があるかもしれませんので。
バンド | 正規の表記 | 周波数 | 使用事業者 | 主要 ドコモ | 主要 au | 主要 SB |
1 | Ⅰ | 2.0GHz帯 | NTTドコモ au ソフトバンク | ● | ● | ● |
6 | Ⅵ | 800MHz帯 | NTTドコモ | |||
8 | Ⅷ | 900MHz帯 | ソフトバンク | ● | ||
9 | Ⅸ | 1800MHz帯 | NTTドコモ | ● | ||
11 | XI | 1500MHz | ソフトバンク | ● | ||
18 | XVIII | 800MHz帯 | au | ● | ||
19 | XIX | 800MHz帯 | NTTドコモ | ● |
動作確認済み端末の注意点
NUROモバイルの公式サイトは、以下の7つに分かれています。
①初めての方へ(NUROモバイルの概要)
②特典・キャンペーン
③料金(料金プラン等の説明)
④オプション・サービス
⑤端末情報
⑥FAQs(MNPや初期設定の説明)
⑦スマホのアレコレ
⑤の「端末情報」→「動作確認済み端末」のページで皆さんが使っているスマホが使えるかの情報を、開示してくれています。
NUROモバイルは、大きく分けて2つ料金プランがあります。
このうち「NEOプランLite20GB」だけは、トリプルキャリアに対応していません。
「NEOプランLite20GB」・・・ドコモ回線のみ
「それ以外のプラン」・・・トリプルキャリア対応
トリプルキャリアとは「ドコモ/au/ソフトバンク」になります。
そのため、⑤の「端末情報」のページには、各スマホメーカーの機種別にトリプルキャリアのどの回線なら「使える/使えない」かが記載されています。
どの「キャリア回線」を選ぶかは、NUROモバイルを申し込む時に必要となります。
同じメーカーの同じ機種でも、販売元のキャリアによって対応周波数は違っている場合があります。
例として、NUROモバイルのページに掲載のある「SONYのXperia 1」は、ドコモ/au/ソフトバンクの3社が販売しています。
同じメーカーの同じ機種ですが、キャリア仕様になっていて、対応している周波数は、それぞれのキャリア専用になっています。
その為、ドコモで購入した「Xperia 1」を使っている場合は、NUROモバイルでもキャリア選択の際に「ドコモ」を選ばないと利用に支障がでます。
この「使える/使えない」の判定は、実際にNUROモバイルのSIMで動作確認を行っているものです。
「データ通信」「音声通話」「SMS」は使えても「テザリング」は使えない等の情報が判ります。
問題は、全てのメーカー・機種が網羅されていない事です。
自分が使っているスマホが掲載されていれば良いのですが、掲載されていない場合、「使える/使えない」の判断ができません。
その中でも周波数が対応していないと、そもそも通信に支障がでます。
一部の周波数にだけ対応している場合もあり、使えることは使えるけど「データ通信の速度が遅い」「電波は来ているのに繋がりが悪い」といった状況が起こります。
その為、この記事ではNUROモバイルの公式サイトに掲載のない端末を使う上で、一番基本となる周波数の観点から判断する為の情報提供となります。
(注)理論上は、周波数が対応していれば通信できます。でも、端末(スマホ)によっては不具合がでる場合もありますので、動作確認済みの掲載がない端末を使う場合の最終判断は自己責任になります。
ですが、動作確認がとれていないスマホで、周波数は対応している事が分かれば、最初は一番安いプランで試してみるといった対応がとれますので、「いきなり失敗した~」という事態は防げます。
「周波数OK=問題なく使える」事を保証するものではありませんが、そもそも必要な周波数に対応していなければ、前述の通り、「使えない、速度がでない」等の不具合が起きますので確認する事をおすすめします。
もし、中古などで自分のスマホの最初の販売店が判らない場合は、以下の記事を参考にすると、ある程度調べる事ができます。是非参照ください。
現在、楽天モバイルをご利用の方
主要3キャリアを中心に話しを進めてきましたが、楽天モバイルについてもお伝えしておきます。
現在使っている端末(スマホ)が、楽天モバイルで購入したものの場合、周波数がNUROモバイルで使える端末か確認が必要です。
楽天モバイルはSIMロック解除は不要なので、周波数の確認だけで済みます。
「楽天モバイルブランド」のスマホは注意が必要です。
ざっくり言うと「Rakutenブランド」のスマホはNUROモバイルでの利用をおススメしません。
理由は、以下です。
バンド1に対応していないスマホ(例えば一部のRakuten Mini)は利用できません。
大手3キャリアは、「1」が主要バンドなので利用に支障があります。
Rakuten Miniは、製造番号「351676110682491〜351676113417929」のモデルが、バンド1に対応していません。
上記以外の製造番号であればバンド1に対応しています。
ただし、以下の機種はVoLTE非対応なので、データ通信のみとなります。
音声通話が必要な方は、別の対応端末を準備してから申込みしましょう!
①Rakuten Miniは、バンド1に対応しているか製造番号での確認が必要。
②バンド1に対応していても、VoLTE非対応なので音声通話は使えない。データ通信だけで使うかどうか?
①Rakuten BIG/BIG s/Handは、バンド1には対応しています。
②でもVoLTEには非対応なので、音声通話は使えません。データ通信だけで使うかどうか?
①Rakuten Hand 5Gは、バンド1に対応しています。
②VoLTEに非対応の記載がないので、対応していると思われますが、謎です。楽天モバイルに確認が必要です。
楽天ブランドのスマホを使う時は、十分注意が必要です。現在利用中の通信会社は解約せずに、自己責任で試してみてから、問題なければ本運用に切り替えるという手順を踏む事をおススメします。
■楽天モバイルの公式サイトの周波数のページ
楽天モバイルは、3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と違い、機種別の周波数について、説明したページがありません。
すごく分かりにくいのですが、「トップページ」→「製品」→「該当の機種」→「基本スペックを見る」の一番下に「スペック詳細をみる」の文字があります。
このリンクを開いて、更に一番下にある「周波数」の項目までいくとやっと記載があります。
楽天モバイルの周波数対応表を見る時は、「Band(バンド)の数字」を見てください。
※SIMフリー端末でも同様です。
ドコモの4Gを例にすると、6個のバンドを使っていますが、「1」「3」「19」の3バンドに対応していれば、OKです。
もちろん、全てのバンドに対応していた方が繋がりやすさは向上しますが、ドコモのスマホでも全てのバンドに対応しているのは一部のハイスペック機種だけです。
つまり、ドコモの端末でも、機種によって繋がりが良い端末と悪い端末が存在しますが、「21」「28」「42」のバンドは補助的なバンドなので、対応していなくても、皆さんが利用するエリアで影響するのはごく一部という事になります。
もし、中古などで自分のスマホの最初の販売店が判らない場合は、以下の記事を参考にすると、ある程度調べる事ができます。是非参照ください。
まとめ
格安スマホを契約する際に、端末(スマホ)は変える事なくSIMのみ差し替えて使うケースが多いと思います。
大手キャリアのケータイショップに行くと端末(スマホ)の周波数も含めて「使える/使えない」を判断してもらえますが、ネットのオンラインショップの場合は、自分で料金やキャンペーンの良し悪しだけを見て、判断してしまいがちです。
オンラインショップは家に居ながらにして、申込みができますので、便利ではありますが、本記事のような気をつける点もありますので、注意事項もよく読むようにしましょう。
NUROモバイルを申し込む前に、確認しておきたいスマホの周波数について、ご説明しました。
以上が、NUROモバイルを申込む前に確認したい、スマホの周波数の説明です。
参考になると嬉しいです。
<合わせて読みたい>
もし、中古などで自分のスマホの最初の販売店が判らない場合は、以下の記事を参考にすると、ある程度調べる事ができます。是非参照ください。
この記事は以上です。