格安SIMでeSIMに対応している6社8社の最安プランを一目で分かる比較表で分かりやすくお伝えします!
日本の大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の対応状況ですが、2021年の秋にeSIM対応が出揃いました。
大手キャリアでもまだまだ始まったばかりのeSIMですが、格安SIMのeSIM対応はどうなっているのでしょうか?
料金についても、割引サービス含めて分かりやすく、ご説明します。
結論:eSIMに対応している格安SIM
結論から言いますと、eSIMに対応している格安SIMは6社8社です。大手キャリアのサブブランド含めてまだあまり多くありません。
その6社8社を簡単にご紹介します。
サービス名 (事業者名) | eSIM サービス開始日 | 会社概要 |
Y!mobile (SoftBank)
| 2021年3月17日 | SoftBankのサブブランド。 元々はワイモバイルという独立した会社だったが、ソフトバンクが合併し、今のワイモバブランドとなっています。 |
UQ mobile (KDDI)
| 2021年9月2日 | auのサブブランド。 UQは元々はモバイルデータ通信WiMAXをメインにしていた会社ですが、Y!mobile対抗でスマホを取り扱うようになりました。 |
IIJmio (IIJ) | 2019年7月18日 (ベータ版) 2021年4月8日 (正式サービス) | IIJは日本のインターネットサービスのパイオニアです。 (日本で初めてインターネット接続サービスを開始した会社) 技術力に定評があります。 |
BIC SIM (ビックカメラ) | 2020年3月19日 | BIC SIMは日本で最初にeSIMを開始した事業者です。 (※正式サービスとして) BIC SIMはIIJmioのサービスを使っているので、基本的なサービススペックはIIJmioと同じになります。 |
LinksMate (LogicLinks) | 2021年10月27日 | LogicLinksはゲーム開発のサポート等を行っている会社です。 LinksMateはその関係で、多数のゲームがカウントフリー(90%以上)になる等のゲームプレーヤーの為の特化したサービスを展開しています。 |
日本通信SIM (日本通信) | 2022年4月6日 | 日本通信は1996年にMVNO通信事業者として創業している老舗です。 eSIMについても、以前から利便性を指摘していて、先進的な取り組みを行っている会社です。 |
mineo (オプテージ) | 2022年8月24日 | mineoは、トリプルキャリア対応の格安SIM事業者ですが、eSIMについては、Aプラン(回線事業者au)のみの対応です。 |
HISモバイル (H.I.S) | 2022年8月24日 | HISモバイルは、大手旅行会社H.I.Sが運営している格安SIMサービスです。 eSIMは、ユーザーからのリクエストと、外国人旅行者の需要を見据えてのサービス提供開始となっています。 |
料金プランの比較
それでは、6社8社のeSIM料金プランを比較して見ていきましょう。
料金プランは、各社バラバラで比較しにくいので、メジャーなY!mobileとUQ mobileのプランに合わせた比較表にしました。
これで、どこが最安か一目瞭然です!
格安SIMは、中容量までの所が多いので25GBが無い所は20GBで比較しています。
格安SIM料金比較表(割引適用前)
下表は割引前の料金比較です。データ専用は「IIJmio」、音声通話付きは「日本通信SIM」が最安です。
サービス名 | SIM種別 | 通信回線 | 3GB | 15GB | 25GB | 備考 |
Y!mobile | 音声+ SMS+ データ | SBM | 2,178円 | 3,278円 | 4,158円 | ー |
UQmobile | 音声+ SMS+ データ | au | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 | ー |
IIJmio | データ | DCM | 660円 | 1,430円 | 1,650円 ※20GB | 最大20GBまで |
BIC SIM | データ | DCM | 660円 | 1,430円 | 1,650円 ※20GB | 最大20GBまで |
LinksMate | 音声+ SMS+ データ | DCM | 902円 | 2,310円 ※14GB | 2,970円 ※20GB | 最大1TB49,852円 |
日本通信SIM | 音声+ SMS+ データ | DCM | 730円 | ー | 2,178円 ※20GB | 最大100GBまで |
mineo | 音声+ SMS+ データ | au | 1,518円 ※5GB | 1,958円 ※10GB | 2,178円 ※20GB | 最大20GBまで |
mineo | データ | au | 1,265円 ※5GB | 1,705円 ※10GB | 1,925円 ※20GB | 最大20GBまで |
HISモバイル | 音声+ SMS+ データ | DCM | 770円 | 990円 ※7GB | 2,190円 ※20GB | 最大50GB5,990円 |
※割引適用前、単独回線の通常料金です。※SBM=ソフトバンク、DCM=ドコモ※各社公式サイトの情報2022年5月15日時点
Y!mobileとUQ mobile以外の格安SIMは、どれもドコモの通信設備を使っています。
ドコモは多くの格安SIMに通信設備を貸し出しています。その関係を考慮していると思われますが、ドコモは自社のサブブランドを出していません。
データ専用SIMについて
IIJmioのeSIMはデータ専用プランのみとなります。SMSも使えません。
音声通話が使えないデータ専用で良い場合は、IIJmioのeSIMが最安です。
音声通話とは、電話番号を使って電話をかけるという意味です。LINEアプリの通話のように電話番号を使わない音声通話はできます。
電話番号を使った音声通話とLINE通話の違いは、通信の仕組みの違いです。
音声で会話している行為自体は同じなので利用者には分かりにくいと思います。
LINE電話などの電話番号を使わない通話は、インターネットを経由して繋がりますので、データ通信として扱われます。いわゆるギガを消費します。
その為、インターネットが混んでいると聞こえにくかったり、声が途切れたりすることがあり、通話品質的には良くない場合があります。
一方で電話番号を使った通話は、インターネットは経由せず、通信事業者のネットワーク内で繋がる為、QoSという優先制御や音声コーデックが効いて高品質の通話ができます。
インターネットには出ていかないので、データ通信としてカウントされず、ギガも消費されません。
その代わりに、データ通信とは全く別の料金体系である、22円/30秒などの通話料金が発生します。
音声付きSIMについて
音声付きSIMとは、「音声(電話)+SMS+データ通信」ができるSIMです。
大手キャリアのスマホは、通常このタイプです。タブレットは音声(電話)無しのデータ専用SIMが使われています。
電話番号を使って電話をかける使い方をする場合は、この音声付きSIMを利用する必要があります。
音声付きのeSIM最安料金は、日本通信SIMになります。
データ専用SIMとか音声付きSIMとか、良く分からない方は、以下の記事でSIMの基本的な説明をしていますので、ご一読下さい。
格安SIM料金比較表(割引適用後)
下表では、割引適用後の料金を比較しています。3GBまでは、最安のプランは変更ありません。データ通信は「IIJmio」、音声通話付きは「日本通信SIM」が最安です。
3GBを超える中容量になると1年間の限定ですが、Y!mobileとUQ mobileの方が安くなります。
ただし学割系の割引の為、18歳以下のお子さんがいる必要がありますが、家族も併せて学割の料金で使えます!
サービス名 | SIM種別 | 通信回線 | 3GB | 15GB | 25GB | 備考 |
Y!mobile 1回線目 親子割 | 音声+ SMS+ データ | SBM | 2,178円 | 3,278円 CPで1年間は2,178円 | 4,158円 CPで1年間は3,058円 | 1年間ギガ増量オプション料無料 |
Y!mobile 2回線目以降 親子割 家族割 | 音声+ SMS+ データ | SBM | 990円 | 2,090円 CPで1年間は990円 | 2,970円 CPで1年間は1,870円 | 1年間ギガ増量オプション料無料 |
UQmobile 応援割 自宅セット割 | 音声+ SMS+ データ | au | 990円 | 2,090円 CPで1年間は990円 | 2,970円 CPで1年間は1,870円 | 1年間ギガ増量オプション料無料 |
IIJmio | データ | DCM | 660円 | 1,430円 | 1,650円 ※20GB | 最大20GBまで 1年間1GB増量中 光セット割で660円割引 |
BIC SIM | データ | DCM | 660円 | 1,430円 | 1,650円 ※20GB | 最大20GBまで 1年間1GB増量中 光セット割で660円割引 |
LinksMate | 音声+ SMS+ データ | DCM | 902円 | 2,310円/14GB | 2,970円 ※20GB | 最大1TB49,852円 対象ゲームは90%カウントフリー |
日本通信SIM | 音声+ SMS+ データ | DCM | 730円 | – | 2,178円 ※20GB | 最大100GBまで 割引は特になし |
mineo | 音声+ SMS+ データ | au | 1,518円 ※5GB | 1,958円 ※10GB | 2,178円 ※20GB | 最大20GBまで 家族割で▲55円/月・台割引あり |
mineo | データ | au | 1,265円 ※5GB | 1,705円 ※10GB | 1,925円 ※20GB | 最大20GBまで 家族割で▲55円/月・台割引あり |
HISモバイル | 音声+ SMS+ データ | ドコモ | 770円 | 990円 ※7GB | 2,190円 ※20GB | 最大50GB5,990円 割引は特になし |
※最大割引適用後の料金です。1年間の期間限定キャンペーンを含みます※SBM=ソフトバンク、DCM=ドコモ※各社公式サイトの情報2022年5月15日時点
データ使用料が、
3GB以下なら→格安SIM。
3GB以上なら→キャリア系サブブランドがお得です。
ただし、キャリア系サブブランドのキャンペーンは期間限定のものが多いので、申込みをする場合は、事前に必ずご確認をお願いいたします。
Y!mobileは、2回線目から割引が効きますが1回線目は割引になりません。
UQ mobileは、1回線目から割引が効きますので、最安プランはUQ mobileになります。
Y!mobileもUQ mobileも、①学割(1年限定)と②定番割引(永年割引)の2つを組み合わせた割引になっていますので、ご説明します。
<Y!mobile>
◆割引① | 親子割=学割です。 5~18歳までのお子さんがいる場合、家族も割引対象になります。1年間の限定ですが、M/Lプランが1,100円/月割引になります。 |
◆割引② | 家族割:2回線目以降が1,188円/月割引になります。 こちらは、永年割引です。 |
<UQ mobile>
◆割引① | 応援割=学割です。 18以下のお子さんがいる場合、家族も割引対象になります。1年間の限定ですが、M/Lプランが1,100円/月割引になります。 |
◆割引② | 自宅セット割:auでんきor対象の光インターネットを一緒に使うと、Mは638円/月割引、Lは858円/月割引になります。こちらは永年割引です。 |
<共通>
◆ギガ増量オプション | ギガの増量オプション料550円が1年間無料になります。 Sは2GB増えて5GB、Mは5GB増えて20GB、Lは5GB増えて30GBで使えます。 |
データ容量を3GB以上使う方で、とりあえず1年間使ってみてからまた考えるのであれば、大手キャリアのサブブランドがお得です。
データ容量が3GB前後という場合は悩みますが、IIJmioも日本通信SIMもデータ追加は220円/1GBと大手キャリアサブブランドの1/5の料金で使えますので、格安SIMを選んだ方が良いでしょう。
初期費用について
月額料金プランの次に気になるのは、初期費用です。
格安SIMに乗り換える場合に、MNP費用とか解約金がかいるのとか心配になりますよね。
今回のeSIM対応6社の初期費用についても、比較表で説明します。
サービス名 事業者名 | 事務手数料 | eSIM発行手数料 | 解約金 | 縛り期間 | MNP予約番号発行手数料 |
Y!mobile (SoftBank) | 3,300円 オンラインストアは0円 | なし | なし | なし | なし |
UQ mobile (KDDI) | 3,300円 | なし | なし | なし | なし |
IIJmio (IIJ) | 3,300円 | 220円 | なし | なし | なし |
BIC SIM (ビックカメラ) | 3,300円 | 220円 | なし | なし | なし |
LinksMate (LogicLinks) | 0円 | 550円 | 3,300 | なし | なし |
日本通信SIM (日本通信) | 3,300円 | なし | なし | なし | なし |
mineo (オプテージ) | 3,300円 | 440円 | なし | なし | なし |
HISモバイル (H.I.S) | 3,300円 | 1,100円 | なし | なし | なし |
Y!mobileは、オンラインストアからの新規申込みなら初期費用はかかりません。eSIMは10,000円のキャッシュバックがあります。※2022年5月17日時点
UQ mobileは、3,300円の事務手数料がかかりますが、13,000円のキャッシュバックがあります。※2022年5月17日時点
格安SIM系は、事務手数料3,300円とSIM発行手数料がかかる所が多いです。
LinksMateは、初期の事務手数料はかかりませんが、解約手数料が3,300円かかります。先か後かの違いだけです。
MNP予約番号発行手数料は、今お使いの通信事業者から電話番号を変えずに格安SIMに乗り換える場合に必要な手続きです。今お使いの通信事業者に手続きしますので、今お使いの会社が手数料が発生するかを確認しましょう。
結局、どの会社が最適なのか?
これまで、料金を中心にご説明してきました。
大手キャリア系サブブランドはセット割や期間限定の割引を使うと安い場合もあり、結局、どれを選べば良いのだ~?と、悩んでしまう方もいらっしゃると思います。
そこで、料金だけでなくサポート面などの観点からの判断材料もご説明します。
大手キャリア系サブブランド vs 格安SIM
この記事でご紹介しているeSIM対応6社8社の事業者は大きなくくりでは、全部格安SIMです。
ですが、どうしても大手キャリア系サブブランドといわゆる格安SIMでは、ネームバリューも会社の規模も違いますので2つに分けて考えます。
Y!mobileとUQ mobile
キャリアブランド(ソフトバンクとau)は、通信品質の高さとデータ使い放題の料金プランが売りです。
これと比較して、通信品質は若干落ちるものの料金を安くした20~30GB程度の中容量までの料金プランをY!mobileとUQ mobileは提供しています。
そして前述した、学割や固定インターネットとのセット割を適用すると、家族で使う場合などはかなりのコストメリットがあります。
まだ格安SIMの認知度が低い時から、ソフトバンクショップと店舗を併設したY!mobileは、インパクトのあるCMと共に、多くの方に安いスマホの存在を認識させてくれました。
サブブランド系は、大手キャリアのショップで「サポートを受けられる安心感」と「格安SIMの安い料金が使える」「ネットワークが比較的安定している」という3つのメリットがあります。
IIJmio、BIC SIM、リンクスメイト、日本通信SIM+2社
IIJmio、BIC SIM、リンクスメイト、日本通信SIM、mineo、HISモバイルは、大手キャリア系サブブランドと比較すると、いわゆる格安SIMそのものといった所でしょうか。
料金プランを比較しても、この6社はそもそもの料金が格安です。Y!mobileやUQ mobileはソフトバンクやauより安いスマホではありますが、格安SIMの中では一番高い部類にはいります。
もちろん固定インターネットとのセット割に入るとかなり安くなりますが、いわゆる格安SIMはセット割や期間限定に縛られる事なく安い料金プランで利用できます。
良いサービスが出たら、いつでも乗り換えられる気軽さがメリットです。
キャリアブランド(ソフトバンクやau)の低容量プランはデータ使用量によって段階的に金額があがっていきますが、格安SIM系は、あらかじめ使うデータ量の上限を決める必要があります。
言い換えると、自分で容量追加をするので知らぬ間に料金が上がっていたという事は起こりません。
しかも、格安SIM系は大手キャリア系サブブランドの1/5の料金でデータ追加ができますので、やはり料金面が判りやすい格安SIMのメリットです。
月によっては、データ利用量が増える事はあり得ますので、月々のプランを安く抑えて必要な時だけ追加して使う方法が、トータルでは安くなるケースが多いです。
また、リンクスメイトのように対象のゲームのデータ通信量がカウントフリーになったり、BIC SIMのように、ビックカメラポイントで通信料金を支払える等、ユニークな取り組みもあります。
安心感をとるか?料金重視でいくか?
<大手キャリア系サブブランドが合っている方>
以上の事から、何かあった時に対面で相談できるショップでのサポートがないと不安な方は、大手キャリア系のY!mobileかUQ mobileが良いでしょう。
今回ご紹介したeSIMに対応している格安SIM6社8社で、安心感の大手キャリア系サブブランドにする場合は、1回線目からセット割が適用される「UQ mobile」が最安になります。
<いわゆる格安SIMが合っている方>
料金重視でショップでのサポートを特に必要としない方は、いわゆる格安SIMを選択するのが良いでしょう!
データ通信専用ならば「IIJmio」、音声付きならば「日本通信SIM」が最安です。
さて、格安SIMにした方が安くなるのは、頭では分かっているけど、なんか不安で一歩踏み出せないという方も多いと思います。
そんな皆さまは、以下の記事をご覧ください。すぐにお試し感覚で使えるデュアルSIM運用をご紹介しています!
まとめ
格安SIMでeSIMに対応している事業者とその料金や特徴をご紹介しました。
料金だけに絞れば、いわゆる格安SIMがデータ追加料金が安いのでおススメです。
とはいえ、ショップのサポート面や通信品質と安心感で大手キャリア系サブブランドも気になります。
どうしても、決めきれない方は「安心感」と「格安」を両立する「デュアルSIM運用」をおススメします。今ご利用の大手キャリアの契約は残したまま、eSIMですぐに格安SIMを試せますので、とても簡単です。
以下の記事でご紹介していますので、是非ご一読ください。
iPhoneのデュアルSIMメインで書いていますが、androidでもデュアルSIM対応であれば参考にして頂けます。
この記事は以上です。
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