この記事では、IIJmioの「eSIM(データ専用)」を「iPhone」で「サブ回線」利用する際に、初期設定で必要となる「APN設定方法」と「注意点」や「繋がらない時の対処法」について、解説します。
IIJmioの公式サイトでも説明のページはありますが、少し判りにくいと感じる点もあるので、元プロ(通信会社勤務IIJmioではない)の私ができる限り判り易く解説いたします💜
この記事は2023年1月7日に作成した記事を更新して掲載している情報です。
金額表記は、特に注釈がない場合「税込」です。
<広告表記について>
「本ページは、アフィリエイトプログラムによる、広告バナー・宣伝・PRなどのプロモーションが含まれています」
サイト運営に必要な費用を広告収入から得ていますので、役に立つ情報だった場合は、ぜひ本サイトから「格安SIMサービス」をお申込みくださいませ(`・ω・´)b
IIJmioはAPN設定が必須!
IIJmioにeSIM(データ専用)を申し込むと、オンラインでSIMデータをダウンロードして使えるので、SIMカードの郵送を待つことなく使えて便利です。
でもサブ回線(デュアルSIM運用)の場合、正しい手順で初期設定(APN設定)を行わないと、不具合がでる場合がありますので注意が必要です。
準備段階の一つ目の注意点は、eSIMを使うスマホ以外の端末で、IIJmioのホームページにある「アクティベーションコード(QRコード)」を表示させる別のスマホかパソコン、タブレット等が必要です。
別の端末がない場合は、家族や友人のスマホにQRコード表示してもらって、それを自分のeSIMを設定したいスマホで読み込む必要があるので、事前に相談しておきましょう。
APN設定とは?
最初に予備知識として「APN設定」とは何かをご説明します。
意味を理解していれば、何を設定しているのか?が判りますのでトラブル対処がしやすくなりますので。
APNとは、「access point name」の頭文字をとったものです。
これは、分かりやすく例えると、新しくWi-Fiにスマホを接続する際に、SSIDとパスワードを設定するのと、同じようなイメージです。
Wi-Fi電波は飛んできていても、接続設定をしないと使う事が出来ません。
これと同じように、ケータイの電波が来ていても、ケータイキャリア毎に決められた、「ユーザー名」と「パスワード」等をスマホに設定(APN設定)しないとスマホは通信が出来ません。
IIJmioのiPhone用eSIM(データ専用)では、「アクティベーションコード」という名称の「QRコード」が準備されていて、QRコードを読み込むだけでeSIMのAPN設定が完了しますので、とても簡単です。
なので、実際には「ユーザー名」や「パスワード」を手動入力する作業はありません。
※デュアルSIM運用やテザリングの設定は別途必要です。
言葉だと判りにくいと思いますので、APN設定前のインターネットへ接続できない状態のイメージ図です。
上図の赤矢印は、APN設定をしていないeSIMが、インターネットの出入口となるアクセスポイントで認証できず通信ができない状態です。
青矢印は、Wi-Fi接続でスマホではなく、ルーター(ホームゲートウェイ)が認証しているので、インターネットに接続出来ます。
IIJmioを使い始める際に必要となる初期設定(APN設定)は、eSIMで使うスマホが、上図のようにWi-Fi接続かデュアルSIMのもう一つのSIMでインターネット接続できる環境が必要です。
インターネットを使ってIIJmioのホームページから、アクティベーションコード(QRコード)をダウンロードしないといけない為です。
その代わり、IIJmioのデータ専用eSIMは、アクティベーションコード(QRコード)で「eSIMデータ」と「APN設定」の両方を同時に終わらせる事ができるので、とても簡単です。
ご自宅にWi-Fi環境がない場合でも、コンビニや商業施設、友人の家などで無料Wi-Fiがある場所に移動して、APN設定はできます。
ご自宅にWi-Fi環境がない場合は、どこでダウンロードするかイメージしておきましょう!
データのダウンロードは、インターネットに繋がれば良いので、無料Wi-Fiでなくても、ご家族のスマホにテザリングで繋ぐという手もあります。
iPhoneのAPN設定
上記の前提条件で、初期設定を進めて行きます。
①申込み完了後に、IIJmioから送られてくるeメールに記載してあるIIJmioの会員専用ページURLに、eSIMを設定しない端末からアクセスします。
②アクセスすると「アクティベーションコード(QRコード)」がありますので、eSIMを設定しない端末に表示させておきます。
③eSIMを設定するiPhoneをWi-Fiに接続します。もしくはデュアルSIMのもう片方の通信回線を使っても構いませんし、家族や友人のスマホにテザリングでもOKです。
↑要するに、eSIMを設定するスマホがインターネットに接続できるようにすればOKという事です。
データ通信料が気になる場合は、Wi-Fi接続をオススメします。
④接続したら、「設定(歯車アイコン)」→「モバイル通信」を選択します。
⑤「モバイル通信プラン」を選択します。
⑥「QRコード」を読み込む画面になるので、別の端末に表示させたQRコードをeSIMを設定するスマホで読み込みます。
⑦「モバイル通信プランを追加」の画面になるので、画面下の「モバイル通信プランを追加」を選択します。
⑧「モバイル通信プランの名称」の画面になります。
IIJmio のeSIMが追加になったこと(画面に主回線auの文字があり、その下にIIJmio名称があること)を確認します。
画面下にある「続ける」を選択します。
「モバイル通信プランの名称」は、設定完了後に「設定」→「モバイル通信」から変更ができます。
ここまでで、「eSIMのダウンロード」と「APN初期設定」が一緒になった作業が完了です。
物理SIMカードで例えると「SIMカードをスマホに挿入してセット」し、「APN初期設定」を終わらせた状態です。
この後は、続けて「デュアルSIM運用」をする為の「メイン回線」と「サブ回線」を設定する作業になります。
⑨「デフォルト回線」の画面になります。
この「デフォルト回線」の意味は、音声通話に使用する回線(SIM)を設定する事です。「音声通話が利用可能な回線(本記事ではau)」を選択します。
au回線にチェックが入った状態で、画面下にある「続ける」を選択します。
⑩「iMessageとFaceTime」の画面になります。
ここも音声回線を使ったサービスなので、「au回線」にチェックを入れた状態で画面下の「続ける」を選択します。
⑪「モバイルデータ通信」の画面になります。
この「モバイルデータ通信」の意味は、データ通信を使用する回線(SIM)を設定する事です。本記事ではIIJmioを選択します。
「IIJmio のeSIM」にチェックを入れた状態で画面下の「続ける」を選択します。
※この設定を変更したい場合は「設定」→「モバイル通信」からいつでも変更ができます。
これで、IIJmioのサブ回線(データ専用eSIM)の初期設定は完了です。うまく設定できていれば、IIJmioのアンテナピクトが表示されているはずです。
アンテナピクトは、「モバイルデータ通信」を選択しているSIMが上に表示されます。
「音声通話」に使用する回線に選択しているSIMが下に表示されます。
アンテナピクトが表示されていれば、iPhoneのWi-Fiを切って、データ通信(インターネット等)が出来るか動作確認しましょう。
動作確認の際、ホームページ系は回線がつながっていなくても、キャッシュが表示される場合があります。
更新ボタンを押して最新のページが表示されているか確認しましょう。
LINEが送れるかを試すほうが簡単で確実かもしれません。
接続できる事を確認できたら、忘れずにWi-Fi接続に戻しましょう。
頭では分かっていても接続できると嬉しくなって忘れがちです。
私は忘れて、ギガを大量消費してしまいました(涙)
テザリングを使わない場合は、これで初期設定完了です。
お疲れ様でした♥️
テザリングの設定
テザリングとは、通信機能のない端末(パソコン等)をスマホに繋いでスマホの通信回線を使ってインターネット等のデータ通信をする事です。
一般的には、スマホのテザリング機能をオンにすると、パソコン等を接続できる状態になりますが、IIJmioの場合、テザリングを使うには初期設定が必要です。
テザリングを使わない場合は、この設定はしなくて構いません。
テザリング(インターネット共有)を利用するための設定を以下に記載します。
①「設定」→「モバイル通信」→「IIJmio のeSIM」→「モバイルデータ通信ネットワーク」を選択します。
②「モバイルデータ通信」と、少し下にスクロールして「インターネット共有」の項目がありますので、以下の内容を入力します。
APN:iijmio.jp
ユーザー名:mio@iij
パスワード:iij
②入力が終わったら、一度画面を閉じて、再度「設定」→「モバイル通信」から「インターネット共有」が表示されていれば設定完了です。
利用する場合はインターネット共有を「オン」にして利用します。
以上で、IIJmioのデータ専用eSIMのサブ回線初期設定は完了です。
お疲れ様でした!
接続できる事を確認できたら、忘れずにWi-Fi接続に戻しましょう。
頭では分かっていても接続できると嬉しくなって忘れがちです。
私は忘れて、ギガを大量消費してしまいました(涙)
APN設定がうまくいかない場合
設定が完了しても、「通信できない」「インターネットに接続できない」場合は、以下を試してみて下さい。
・スマホを再起動する。
スマホを再起動して、再度接続を試してみて下さい。
・eSIMがインストールされているか確認する。
「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」>「 IIJmioのeSIM」があるか確認して下さい。
※端末によっては、若干違う表示順序になる場合があります。
ご自身で設定した名称で表示されていればOKです。
無い場合は、うまくインストールできていませんので、再度インストールします。
「 IIJmioのeSIM」が表示されている場合でも、うまくインストールできていない場合がありますので、一旦削除して、再インストールしてみると改善する場合があります。
・SIMロック解除されているか?確認する。
これは説明が長くなりますので、以下の記事をご覧下さい。「SIMロック解除」に関する内容は、記事の一番最後の「まとめ」にあるので、目次から「まとめ」を選ぶとすぐたどり着けます。
iPhoneでデュアルSIMの場合は、以下に該当していないか確認してみて下さい。
ここまで、確認して上手く接続出来ない時は、eSIMの不具合が考えられますので、IIJmioに問い合わせましょう。
◼️IIJmioの公式サイトは以下です。
↑IIJmioの公式サイトはコチラ↑
まとめ
IIJmioの「データ専用eSIM」を申込み、iPhoneで「データ専用eSIM」の初期設定と主副回線の設定、トラブル対処方法について、ご説明しました。
APN設定(この記事ではQRコードの読込み)は、ケータイネットワークやインターネットに出ていく為の出入口が何処かをスマホに設定するものです。
IIJmioを使うには初期設定が必要という事を覚えておきましょう。
そして、これは契約した通信事業者毎に設定内容が違いますので、もしまた、別の通信事業者に乗り換える際には、また新たなAPN設定が必要です。
ちなみに、最近の大手通信事業者(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)のSIMは、APN設定が最初から組み込まれている為、格安SIMのように、個別にAPN設定はありません。
大手通信事業者のAPN設定を探しても出て来ない場合がありますので、ご注意下さい。
トラブルシューティングの役に立つかもしれませんので、一応お伝えしておきます。
IIJmioの公式サイトの内容を確認したい場合は、以下からご覧頂けます。
↑IIJmioの公式サイトはコチラ↑
〈合わせて読みたい〉
◆もし周波数が対応していないスマホで使えない場合は、買い替えも検討しましょう。IIJmioで販売しているスマホは安くてお得なだけでなく、周波数も大手キャリアの主要周波数に対応している機種が販売されています。また、APN設定が入っていますので、設定が簡単です。
スマホのスペックが一目で判るように、一覧表にしています。
◆IIJmioで販売しているスマホのeSIM(デュアルSIM)対応が一目で判るように、一覧表にしている記事です。デュアルSIMを検討している方は機種選定がしやすくなります。
◆もし、IIJmioが使えない周波数のスマホだった場合は、NUROモバイルならトリプルキャリア対応なので、使える可能性が高くなります。
◆スマホを変える時は、LINEの引継ぎを忘れずに!
この記事は、以上です。