この記事は、スマホに2つ目の電話番号が必要になった場合に、最も安く使えるサブ回線を紹介しています。
また、サブ回線を使う前にしっておくべき注意点がありますので、是非ご一読ください。
ふうカフェでは元プロ(通信会社勤務)の筆者が、実体験を基に記事を作成しています。
お役に立つと嬉しいです(^_^)/
結論:最も安いサブ回線(電話番号あり)
結論からお伝えすると、2つ目の電話番号を、ただ単に持ちたいだけであれば、一番安いサブ回線は「povo2.0」といえます。
povo2.0は基本料金がないので、「単体サービス」で比較した場合は、間違いなく最安です!
ただし、「povo2.0」が使えない場合がありますので次項で説明します。
povo2.0が使えないケース
povo2.0が使えないケースなんてあるのかな?と思う方もいらっしゃると思いますが「有り」ます。
それは、皆さんが使っているスマホが対応しているかどうかで決まります。
povo2.0はKDDI(au)が提供しているサービスなので、皆さんが使っているスマホがKDDI(au)のバンド(周波数)に対応している必要があります。
もう少し正確に言うと、ドコモで購入した「Xperia 1 IV」等は、「povo2.0」だけでなく「auやソフトバンク回線」で使えないという事になります。
これは、「auやソフトバンク回線」を使っている格安SIMサービスでも同様です。
※auには「UQモバイル・povo2.0」を含みます
※ソフトバンクには「ワイモバイル・LINEMO」を含みます
もし、バンド(周波数)が対応していなくても契約はできてしまいますが、通信に支障がでます。速度がでない、電波が悪いなど。
皆さんのスマホがどのバンド(周波数)に対応しているかを確認する方法は、説明が長くなりますので、以下の記事を参照ください。
この記事の最後にも掲載していますので読み終わった後でもご覧いただけます。
↓デュアルSIMの使い方や切り替え方、設定方法について説明している記事です↓
サブ回線を契約した後、どのようにデュアルSIMを使うのかを知りたい場合にご一読ください。
povo2.0が使えない場合の代替サービス
povo2.0にスマホが対応していない場合、次に安いサービスをご紹介します。
1.mineo(マイネオ):250円/月(税込)
最安料金プラン名「マイそくスーパーライト」
・「電話番号」「SMS」「データ量:無制限だが速度が32Kbps」
・電話番号を安く維持したい方向けの料金プラン
・「マルチキャリア対応」
・「eSIM対応」
※eSIMは「ドコモ」「au」回線のみで「ソフトバンク」回線は未対応です
mineo(マイネオ)は関西電力グループのオプテージが運営している格安SIMサービスです。
mineo(マイネオ)をおすすめする理由は、料金の安さもさる事ながら「トリプルキャリア対応」のサービスである点です。
※トリプルキャリア対応とは、「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の回線から選べるサービスの事です
「au(povo)」で使えないスマホでも、「ドコモ回線」「ソフトバンク回線」から選べるので、皆さんが使っているキャリアと同じ回線を選べば確実に利用できる点がメリットです。
しかも月額料金は、povo2.0に次ぐ業界2番目の安さ「250円/月(税込)」で、2つ目の電話番号を持つことができます。
2.NURO(ニューロ)モバイル:792円/月(税込)
最安料金プラン名「VSプラン3GB」
・「電話番号」「SMS」「データ通信量:3GB」
・「マルチキャリア対応」
・「eSIM対応」
※eSIMは「ドコモ」回線のみで「au」「ソフトバンク」回線は未対応です
NUROモバイルはSONYグループのソニーネットワークコミュニケーションズが運営している格安SIMサービスです。
NUROモバイルも「トリプルキャリア対応」のサービスです。
mineo(マイネオ)との違いは、3GB/月のデータ通信量がついています。
※トリプルキャリア対応とは、「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の回線から選べるサービスの事です
「au(povo)」で使えないスマホでも、「ドコモ回線」「ソフトバンク回線」から選べるので、皆さんが使っているキャリアと同じ回線を選べば確実に利用できる点がメリットです。
3.IIJmio(アイアイジェイミオ):850円/月(税込)
最安料金プラン名「ギガプラン2GB」
・「電話番号」「SMS」「データ量:2GB」
・「マルチキャリア対応」
・「eSIM対応」
※「ドコモ」と「au」回線が選べるダブルキャリア対応です。
※eSIMは「ドコモ」回線のみで「au」回線は未対応です
IIJmioは、日本の商用インターネットの草分け的存在であるIIJ(インターネットイニシアティブ)が運営している格安SIMサービスです。
「eSIMサービス」も日本で最初に提供を開始し、技術力に信頼性がある会社です。
ダブルキャリア対応なので、povo2.0(au)が使えない場合、選択肢が「ドコモ回線」のみとなります。現在「ソフトバンク」をご利用でスマホが「ソフトバンク」にしか対応していない場合は使えませんのでご注意ください。
特徴としては、スマホを安くセット販売している時があるので、スマホの購入を検討している時はサイトを覗いてみると掘り出し物が見つかる場合があります。
安いスマホはすぐ売り切れてしまうのが難点です・・・
4.HISモバイル:290円/月(税込)
最安料金プラン名「自由自在プラン1GB」
・「電話番号」「SMS」「データ量:100MB未満の場合」
※100MBを超えると1GBプランの料金550円/月(税込)がかかります
・電話番号を安く維持したい方向けの料金プラン
・「eSIM対応」
HISモバイルは、大手旅行代理店のHISが運営している格安SIMサービスです。
HISモバイルは、料金の安さで紹介していますが、「マルチキャリア対応」ではありません。
「ドコモ回線」のみのサービスなのでご注意ください。
mineoのマイそくスーパーライトとの違いは、データ通信量が1GBまで使える料金プランという点です。
1GBプランは月額550円ですが、月間のデータ通信量が100MB未満であれば、290円となります。
550円/月(税込)になりますが、電話番号だけでなくデータも少し使いたい方の選択肢となるサービスです。
povo2.0より他のサービスが安くなるケース
povo2.0は月額基本料が0円なのに、それより安く使えるサービスは存在するのでしょうか?
なんと「デュアルSIM」の場合は、ご利用のケースによっては安くなります。
「データ使い放題」プランを利用していてデータ利用量が少ない場合
【比較する元の料金】
大手3キャリアの「データ使い放題」料金プラン
以下の通り、3キャリアとも「データ使い放題プラン」は2~3GBを越えると、最大割引後でも4,928円/月(税込)かかります。
※月間データ通信量3GB以上(ドコモ・au)、ソフトバンクは2GB以上
※最大割引適用後の料金
・ドコモ
eximo(エクシモ):4,928円/月(税込)
・au
使い放題MAX:4,928円/月(税込)
・ソフトバンク
メリハリ無制限+:4,928円/月(税込)
現在の大手キャリアの料金プランは、月間のデータ容量が、2~3GB越えると「データ使い放題プラン」にした方が安い為、「データ使い放題プラン」を勧められます。
これは、大手キャリアが「データ使い放題」に舵を切っているからですが、5GBくらいしか使わない方は、無駄な出費です。
これをサブ回線併用なら、安くできます。
上記の料金比較を説明します。
仮に毎月のデータ通信量を5GB前後使うとして、サブ回線契約を「povo2.0」ではなく、「mineo(マイネオ)」にした場合の例です。
povo2.0は「3GBプラン」の次はいきなり「20GBプラン」となり金額が大幅にあがります。
月に5GB前後程度のデータ利用量の場合はpovo2.0の「3GBプラン」を月に2回トッピングした方が「20GBプラン」を使うより安くなります。
povo2.0「データトッピング3GB」990円×2=1,980円/月(税込)
これに対し「mineo」は、「マイそくスタンダードプラン」でデータ使い放題が990円で使えます。
(注)マイそくスタンダードは通信速度を1.5Mbpsに絞る事で安価にデータ使い放題ができるサービスです
上記の料金比較から、大手3キャリアで使っている「データ使い放題:4,928円(3GB~)」プランはそのままに、サブ回線の「mineo」でデータ通信をメインに使うと、毎月▲1,760円安くする事ができます。
つまり「povo2.0」をサブ回線で契約するよりも、「mineo」をサブ回線契約して「データ通信をメイン」に使うほうが、「デュアルSIM」で使う合計の通信費としては安く利用することができます!
<mineoのデータ使い放題「マイそくスタンダード」についての補足>
mineoの「マイそくスタンダード」は脅威の990円/月(税込)でデータ使い放題になりますが、その秘密は「データ通信速度」にあります。
データ通信速度を1.5Mbpsに絞る事で、安価なデータ使い放題を実現しています。
筆者も実際に使っていて、ドライブのお供はYouTubeでの音楽ビデオ再生です。ドライブ中はずっと流しっぱなしですが、特に止まる事もなく再生できています。
もちろん、1.5Mbpsという速度なので最初の再生までにタイムラグがあったり、通勤ラッシュアワーなど多くの人がスマホを使っている状況ではサイト閲覧もちょっともたつく事もあります。
なので、データ通信に速度を求める方にはオススメしません。
しかしながら、990円/月でデータ使い放題が手に入るのは破格すぎます。
3GBまではキャリアの速いデータ通信も使えますので、データ通信速度にこだわらない使い方なら、サブ回線での併用をオススメします!
mineoの「マイそくスタンダードプラン」は、安価にデータ量を気にせず繋ぎっぱなしにできる点がデータ量を気にするストレスから解放されるのが、大きなメリットです。
(注1)月~金の12時~13時の時間帯は、データ通信速度が32Kbpsに絞られます。
お昼の時間帯はデータ通信はほぼ利用できませんので、既存キャリアのデータ通信と併用する必要があります。
(注2)3日間で10GB以上利用時は、回線混雑回避のため速度制限がかかります。1.5Mbpsしか出ないので余程の使い方をしない限り大丈夫ではありますが、念のため記載しておきます。
以下で、mineoを使った場合に既存キャリアの基本料金も含めた合計金額での料金差をご案内します。
既存キャリアで「電話かけ放題」を利用している場合
【比較する元の料金】
大手3キャリアの「電話かけ放題」料金
以下の通り、3キャリアとも1,980円/月(税込)かかります。
・ドコモ
かけ放題オプション:1,980円/月(税込)
・au
通話定額2:1,980円/月(税込)
・ソフトバンク
定額オプション+:1,980円/月(税込)
上記の料金比較を説明します。
仮にサブ回線契約を「povo2.0」ではなく、「楽天モバイル」にした場合は「Rakuten Linkアプリ」を使うとオプション料0円で「電話かけ放題」にできます。
楽天モバイルは、データ利用量が月間3GBまであれば基本料金は1,078円/月(税込)です。
という事は、大手3キャリアで使っている「電話かけ放題1,980円」をやめてサブ回線に「楽天モバイル」を契約すると「Rakuten Linkアプリ」で「電話かけ放題」にできるため、毎月▲902円安くする事ができます。
つまり「povo2.0」をサブ回線で契約するよりも、「楽天モバイル」をサブ回線契約して「電話かけ放題」にするほうが、「デュアルSIM」で使う合計の通信費としては安く利用することができます!
以下で、基本料金も含めた合計金額での料金差をご案内します。
↓↓↓ さらに ↓↓↓
↓↓↓ さらにさらに ↓↓↓
そもそも論ですが、ドコモの「eximo」プランは3GBを超えると最大料金になります。
一方楽天モバイルは20GB以上使うと最大料金になります。
データ通信の使う量は人それぞれですが、どれだけの方が20GB以上のデータを使っている事か・・・
日本のデータ通信量の平均は20GB以下という統計データがあります。
おそらく大半の方が20GB以下のデータ量なのに、不必要な高い通信料金を払っていると想定されます。
料金の話ではないですが、ドコモと楽天モバイルの組み合わせは通信障害が起きた時、どちらかの回線が生きていればバックアップが取れるので最強です。
ドコモも楽天モバイルもデータ使い放題プランのまま、コスト削減をしているだけなので、いざという時にデータ容量がなくて使えないという事はありません。
逆にpovo2.0は基本料金0円が魅力ですが、データ通信速度は32Kbpsしかないため、万一の時にデータトッピング(購入)がオンラインでできない可能性がありますので、十分注意しましょう。
まとめ
2つ目の電話番号が必要で、デュアルSIMに最適・最安なサブ回線をご紹介しました。
また、サブ回線を使う際に注意が必要なスマホのバンド(周波数)についても説明しましたので、サブ回線を使う場合は必ず確認してから契約する事をおすすめします。
サービス単体比較なら「povo2.0」が間違いなく安いです。
ただし「サブ回線(デュアルSIM)」の場合は、皆さんの使い方にあった利用法でさらに安くできる事をお伝えしました!
「デュアルSIM」ゆえの、意外と気づかないお得なサブ回線の利用方法なのでお役に立つと幸いです。
「サブ回線」を使う=「デュアルSIM」を使うという事になりますから、povo2.0を例に注意点を再掲しておきます。
念のためにpovo2.0の注意点を補足しておきます。
■基本料金
データ通信などを追加しなければ、毎月の基本料金は無料(0円)で利用することができます。ただし6か月に1回は課金しないと利用停止→契約解除になります。
一番安いのは「smash.使い放題パック」で220円(24時間)です。年間2回(440円)課金(トッピング)すれば、povo2.0はタダ同然で2つ目の電話番号を使うことができます。
■初期費用
初期費用(契約事務手数料)がかからないと記載しましたが、過去1年以内に6回線以上の契約に対してては3,850円がかかりますので、ご注意ください。
■スマホが対応しているか?
これはあまり知らないで契約する方が多いと思いますが、povo2.0はKDDI(au)が提供しているサービスなので、皆さんが使っているスマホがKDDI(au)のバンド(周波数)に対応している必要があります。
もし、バンド(周波数)が対応していなくても契約はできてしまいますが、通信に支障がでます。速度が遅い、電波が弱いなど。十分ご注意ください。
↓スマホのバンド(周波数)については、説明が長くなりますので、以下の記事を参照ください↓
↓楽天モバイルを例にした説明↓
↓mineoを例にした説明↓
↓サブ回線を契約した後のデュアルSIMの使い方を説明しています。興味のある方は是非ご一読ください↓
↓iPhoneで「デュアルSIM(サブ回線)」を使う際の注意点を記載した記事です↓
この記事は以上です。