Tp-linkのWi-Fiルーターで、型番が近いものは性能の違いが非常に分かりにくいです。
Archer AX23とAX20、どっちを選んだら良いのぉ~?と、悩んでる皆さまに、スペックの違いをレポートしつつ、皆さんにあった機種選定をお手伝いします?️
この記事は、特に注釈がない場合、2022年3月2日の情報です。
結論 IPv6なら「AX23」、処理能力なら「AX20」
結論から申し上げると、「IPv6接続」で使うなら「AX23」、IPv6は使わない場合で「処理性能の高さ」で選ぶなら「AX20」です。
価格はほぼ同じ「8,000円前後」ですが、ルーターとしての「ルーティング処理能力」は「AX20」の方が高いです。
「Wi-Fi性能」はほぼ互角!
一方で、「IPv6接続」は「AX23」しか対応していないので、「IPv6接続」をするか?「処理能力」をとるか?で機種選定するのがベターな選択になります!
AX23とAX20のスペック比較
それでは、AX23とAX20を項目毎に比較していきます。
価格の比較
まずは、価格からです。
実売価格は、AX23の方が100円程度お安い感じですが、どちらも8,000円前後で殆ど変わりません。
機種名 | 実売価格 |
AX23 | 8,000円前後 |
AX20 | 8,000円前後 |
価格勝負は、引き分け!
CPUの比較
CPUは、クロック周波数・コア数ともに「AX20」の方がスペックが高いです。
機種名 | CPU クロック周波数 | CPU コア数 |
AX23 | 880MHz | デュアルコア |
AX20 | 1.5GHz | クアッドコア |
クロック周波数が約1.7倍、コア数は倍違います。
CPUは、AX20の勝ち!
でも、これは通信速度や処理速度にそのままの差がでる訳ではありません。
実際に使って体感で速いとか遅いといった差は感じないと思います。
CPUの差は、処理性能を超える大きなトラフィックデータが流れた時にその差が顕著にでますので、一般的なYouTubeでの動画視聴やzoom等でのオンライン会議なら特に気にしなくて良いレベルです。
ネットのスピードテストをしても、若干AX20が速い感じですが、そんなに大きくは変わりません。
Wi-Fiの比較
機種名 | Wi-Fi性能 |
AX23 | ・Wi-Fi6対応 ・デュアルバンド対応 5GHz帯:1201Mbps 2.4GHz帯:574Mbps ・カバー範囲:戸建て3階建/マンション4LDK ・ストリーム数:4 ・同時接続台数:36 ・ビームフォーミング:端末に電波を集中させ電波到達性を高める ・OFDMA:複数のWi-Fi6対応端末と同時通信が可能 ・エアタイムフェアネス:ネットワーク効率を向上させる |
AX20 | ・Wi-Fi6 ・デュアルバンド対応 5GHz帯:1201Mbps 2.4GHz帯:574Mbps ・カバー範囲:戸建て3階建/マンション4LDK ・ストリーム数:4 ・同時接続台数:36 ・ビームフォーミング:端末に電波を集中させ電波到達性を高める ・高性能FEM:送信パワーを改善し電波範囲を強化する ・OFDMA:複数のWi-Fi6対応端末と同時通信が可能 ・エアタイムフェアネス:ネットワーク効率を向上させる |
Wi-Fi性能は、ほぼ互角!
FEMだけAX23にはない。
IPv6の比較
IPv6は「AX23」は対応しているけど、「AX20」は対応していません!
機種名 | IPv6対応 |
AX23 | IPoE対応 ・v6プラス ・OCNバーチャルコネクト ・transix(DS-lite) |
AX20 | 未対応 |
IPv6は、「AX23」の勝ち!
IPv6でのインターネット接続を予定している方は、「AX23」を選択しましょう!
「AX20」はIPv6に対応していないので、ご注意ください。
インターフェースの比較
インターフェースは、「AX23」にはUSBポートがありませんが、「AX20」にはあります。
USBポートは、HDDやSSDを繋いで「簡易NAS(ネットワークアクセスサーバ)」として利用できます。
NASと書くと分かりにくいかも知れませんが、使用例としては、パソコンのストレージがいっぱいになった時とかに、ファイルの保存場所としてネットワーク上にHDDやSSDがあるイメージです。
機種名 | インターフェース |
AX23 | 電源ボタン WPSボタン リセットボタン WANポート:1Gbps×1 LANポート:1Gbps×4 USBポート:なし |
AX20 | 電源ボタン WPSボタン リセットボタン LEDオンオフボタン WANポート:1Gbps×1 LANポート:1Gbps×4 USBポート:有り USB2.0 |
USBポートは使う人にとっては、「AX20」の勝ち!
使わない人にとっては、引き分けです!
LEDオンオフボタンも寝室にルーター設置している方は、ポイント高いので「AX23」の勝ち!
使わない人は引き分けです。
ただし、USB2.0ポートなので、転送速度はあまり速くありません。
もし、動画の1GByteを超えるような大容量データを頻繁にNASに流すような使い方であれば、USB3.0に対応している「AX73」か「AX72」をおススメします。
↓以下の記事で、「AX73」「AX72」「4800」のスペック比較をしていますので興味がある方はご覧ください。
その他の主な機能
機種名 | その他の主な機能 |
AX23 | ・OneMesh:〇 有線バックホール機能はない ルーターを中継器にはできない ・保護者による制限:URL、利用時間 ・QoS:デバイスごとのQoS ・Wi-Fi暗号化:WPA3.0対応 ・VPN:OpenVPN、PPTP |
AX20 | 同上 |
その他の主な機能は、引き分けです!
AX23とAX20どちらを選べば良いか!
これまで見たきたスペック比較で、機種選定においてチェックしておきたい点を再掲します。
〈CPU性能〉
◆AX23:880MHz デュアルコア
◆AX20:1.5GHz クアッドコア
ルーターの大切な要素として、「ルーティング処理能力」があります。
これはパソコンと同じで、CPUやメモリのスペックが影響します。
残念ながら、CPUのメーカーもメモリのスペックも公表されていないので分かりませんが、スペック表の数字だけみれば、「ルーティング処理能力」は「AX20」が高いです。
TP-Linkルーターで「IPv6接続」を使う必要がなくて、処理性能を少しでも高いものにしたい場合は、「AX20」を選択しましょう!
<IPv6対応>
◆AX23:IPoE対応 v6プラス、OCNバーチャルコネクト、transix(DS-lite)
◆AX20:IPv6未対応
TP-Link ルーターで「IPv6接続」を予定している方は、「AX23」を選択しましょう!
〈USBポート〉
AX23:なし
AX20:有り USB2.0
TP-Linkルーターで「IPv6接続」を使う必要がなくて、「簡易NAS」を使いたい方は、「AX20」を選択しましょう!
でも、USB2.0で転送速度はあまり速くないので、大容量データを頻繁に流す場合は、「AX73」等も検討しましょう!
「AX23」と「AX20」のどちらが良いかで迷っている方は、上記3点「CPU性能/Wi-Fi性能/USBポート」の優先順位で機種選定をするのが「ベター」な選択になるでしょう(⋈◍>◡<◍)。✧♡
TP-LINKは、なぜか既にあるスペックの製品をよく出します。
ラインナップ的には、要らないんじゃないかとも思えます。
私には知る由もないですが、きっとマイナーチェンジで、売り上げが変わるか、コストダウンができるといった何かの要因があるのでしょう。
どちらか1つ選べと言われれば、私個人的には「IPv6対応」という点と、スペック表では判らない最新のチップを使っていたりするので、新しい製品の方の「AX23」を選びます?
でも、予算が許すのであれば、本当は「AX73」が私のイチオシです。
「AX73」と「AX23」の中間に「AX55」があります。
可能であれば、「AX23」より約2,000円程価格があがりますが、「AX55」をおススメします。
理由としては「Wi-Fi6」の特徴「160MHz」の帯域幅に対応しているのが、「AX55」以上の機種だからです。
「AX23」は「Wi-Fi6」対応ですが、帯域幅が半分の「80MHz」なので、Wi-Fi速度も半分のスペックとなります。
これについては、Wi-Fi速度に拘るかどうかなので、Wi-Fi速度にそこまでスピードを求めていない場合は、「AX23」でも問題ないです。
↓一応、「AX55」の記事を以下にご紹介します。興味があったらご覧ください。
↓スマホもWi-Fi6化
自前のWi-Fiルーターを使う場合の注意点
これは、TP-LINKのWi-Fiルーターに限った注意点ではありませんが、自前ルーターを買う前に知っておいた方が良い機器構成の事があります。
以下は、メッシュWi-Fiの「OneMesh」の記事ですが、機器構成の注意点の事も書いていますので、お時間が許せば、読んでみてください。
まとめ
「AX23」と「AX20」のスペックの違いを明確にして、機種選定の仕方について、説明をしてきました。
また、「AX55」や「AX73」といった上位機種の情報も少しいれてみましたので、興味がある方は読んで頂ければと思います。
別記事で、機器構成の注意点についてご紹介していますので、興味があれば読んでみてください。
皆さんのルーター機種選定の一助にあれば、幸いです。
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この記事は以上です。
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